裏千家14世淡々斎宗室自筆書『心華五葉開』色紙掛軸

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有名な禅語「一華五葉開」と同様の意味で、淡々斎御家元や鵬雲斎大宗匠も好んで揮毫しておられます。こちらは淡々斎御家元の御染筆ですので、大切なお茶会でも安心してお使いになれます。茶道とは切っても切り離せない大切な意味が込められていますので、様々なお茶席にご利用になれます。本紙・表装ともに状態は良好です。表装は絹本に金泥で仕上げた豪華なものとなっております。

無地箱。塗軸。

長さ145㎝ 幅36.9㎝(表装を含む)
≪本紙≫縦26.7㎝ 横23.3㎝

『心華五葉開』
【読み】
しんかごようをひらく
【意味】
達磨大師の詩の一節「一華五葉開」と同様で、心の中に悟りという花が一輪咲けば、尊い五つの心智に分かれて花開き、立派に成就することを意味しています。この達磨大師の言葉のとおり、禅宗は五派にわかれて栄え、多くの人々を救いました。この「五葉」について、禅宗の五派以外にも五智とする解釈もあります。五智とは、心を開いた純粋な五つの心智のことです。
①鏡智(生まれたままの無垢な心) 
②法界体性智(身の回りのすべては仏の現れと知る心)
③妙観察智(平等の中に個性があると知る心) 
④平等性智(すべてのものが平等であることを知る心) 
⑤成所作智(思いやりを大切にする心)
この五つを持てば、煩悩や苦悩が消えるとされています。

▢裏千家14世淡々斎宗室
明治26年(1893)~昭和39年(1964)
茶道裏千家14世家元。裏千家13世圓能斎の長男。幼名は政之輔、号に碩叟(せきそう)。30才で家元を継承。流儀統一のため淡交会を結成、海外普及と文化交流のために国際茶道文化協会を設立。紺綬褒章、紫綬褒章、勲三等旭日中授賞を受章。昭和39年(1964)北海道の旅宿で歿す。71歳。

【参考文献】
落款花押大辞典 淡交社
茶人の花押 小田榮一著 河原書店
茶掛の禅語辞典 淡交社 

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